上弦|後からくる勝利|山羊座

🌓 10月19日 1:13 の上弦の月、山羊座/揺るがぬ宿

今月の上弦は、揺るがぬ宿に、月が宿る。
この宿をおさめる星は、太陽。

その太陽は、いま、天秤座の入口にいる。
一年のうちで、光がもっとも低く置かれる座。
インドの星の読みでは、太陽が力を落とす場所とされてきた。

宿の主が、低いところにいる。
その下で、月は、山羊座に腰を据える。

【二つの物差しで、同じ座】

星の位置は、ひとつの物差しだけでは測らない。
黄道を十二に分ける物差し。
それを、さらに九つに分ける物差し。

今夜の月は、そのどちらで測っても、山羊座。
太陽も、どちらで測っても、天秤座。

二つの物差しが重なる場所を、昔の読み手は、ヴァルゴッタマと呼んだ。
ぶれない位置。

太陽と月は、それぞれの座の、同じ一度に立つ。
九十度。
上弦のかたち。

【勝利は、後からくる】

揺るがぬ宿のもうひとつの名は、後からくる勝利。
勝ちは、始まりの場所にはない。

光の細い季節に置いた一段が、ずっと後になって、効いてくる。
置いた日には、まだ、何も見えない。

太陽が天秤座を抜けるのは、十一月のなかば。
それまで、光は低いまま、季節が進む。

【二つの暦の、同じ週】

インドの暦では、明日がヴィジャヤダシャミー。
勝利の十日目。
九つの夜の祈りが、明ける日。

同じ週の金曜、こちらでは十三夜。
満ちきらない月を、あえて愛でる夜。

ふたつの暦が、同じ月を、違う名で見ている。

ただ、気づく。

光が低い日にも、足の裏は、地面に触れている。
大きく照らされなくても、石は、積める。
目立たない一段ほど、後で、崩れない。

揺るがぬ宿とは

二十七の宿の、二十一番目。
射手座の終わりから、山羊座のはじめにかかる宿。
おさめる星は、太陽。
名の意味は、後からくる勝利。

光が低いとき、手元に残る一段は、どれだろう。

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